第7回日本うつ病リワーク協会年次大会を2024年4月13日(土)・14日(日)の2日間開催いたします。謹んで、大会長としてご挨拶申し上げます。
医療法人明心会は、1988年、豊田市に仁大病院を開設したことから始まりました。猿投山麓にあり、デイケアを開設するには交通の便が悪いため1995年、豊田市駅前に仁大駅前クリニック(2022年 上豊田こころの絆クリニックに移行)を新設しました。この時、笠原嘉先生から、『うつ病のデイケアを作りなさい』と言われたことがずっと記憶の片隅にありました。
2004年、管理医をしているトヨタ自動車から、名古屋駅前に新しくビルを作り、そこのクリニックモールに精神科を入れたいとの話があり、2007年にルーセントジェイズクリニックを開設し、併せて医療リワークを併設しました。また、医療法人とは別に、EAP機能を持つ有限会社ジェイズ・パシフィック ルーセントメンタルヘルスマネジメント(LMM)も開設しました。それまで、個人として多くの企業の産業医をお引き受けしていましたが、その要望に応え切れなくなり、LMMを窓口として当法人の日本医師会認定産業医の有資格者が新たに参画して、企業への対応を担っています。愛知県はものづくりが盛んであり、必然的に医療リワークの必要性が高い、という背景があります。
2008年に発足したうつ病リワーク研究会は、2018年2月には新しく一般社団法人日本うつ病リワーク協会として生まれ変わり、リワークという治療形態を進歩させ、実施する医療機関の増加に伴って発展を続けて来ました。会員医療機関は300機関を超え、会員数は1,000人を超えております。
当協会は、リワークの治療レベルをさらに高め、医療リワークが積極的に企業・患者から選ばれるようにしていくことを目指して参りましたが、それぞれの企業の望んでいる内容、目的はどんなものなのか、何が医療リワークに求められているのかを明らかにすべき時期になっているのではないのか、と考えます。加えて、日本の各地域の医療リワークへの必要性の違いはあるのか、どうなのか、改めて確認する作業が必要ではないかとも思い、今大会のテーマを『企業から求められるリワークの在り方』、と致しました。
愛知県、名古屋市は、関東圏、関西圏からのアクセスが良く、空港もセントレア空港、愛知県営空港と、遠方からの利便性に優れています。2022年にはジブリパークが開園され、新たにスタートアップ企業の拠点も作られました。
最近は全国区になった名古屋めしもお楽しみ頂けます。第7回大会へ、是非ご参加いただきますよう、お願いいたします。
第7回日本うつ病リワーク協会年次大会
大会長 舟橋 利彦
医療法人明心会 ルーセントジェイズクリニック 理事長